6/06/2005

[摘录]《冰之世界》


偶然在某个日语学习网站上看到《冰之世界》中的几段台本。与江木塔子有关、先后死亡(呃,其中一个是差点死亡)的三个男人在死前的遗言。


其中最长最深的要数久松皓一这篇,写在葡萄酒标签上的留言。


开始读的时候十分迷惑,读完之后为之悚然。

写出这种台本的作者,最后选择结束自己的生命……なんとなく分かる気がする。




[摘录]



塔子...

君がこの手紙を読んでいる時、

僕を亡くして、今、君は幸せか?

僕はある日、

君のことをよく知る人物から忠告を受けたんだ。


江木塔子は過去に、

二人の男の死によって保険金を受け取っている。


あなたは次の犠牲者かもしれない。

江木塔子が保険金目当ての連続殺人犯かどうか、


確かめる方法が一つある...

僕が君を受け取り人にした生命保険に入ったと聞いて、


君はとてもおどろいていたね。

自分の命を金に換算して私に差し出すなんて馬鹿げている、


そう言ったね。

僕は、塔子を疑った自分を恥じて、保険を解約した。


だが僕は、そのうち別の疑いを抱くようになった。


塔子は金欲しさで男たちを殺したりはしていない。


君がほしかったのは、金ではなくて別のものだ。


何のことか分るはずだ。

やはり君は、僕の命を奪いにやってくるような気がする。


全てが僕の思い過ごしだったら、

僕はこのワインを処分する。

つまり君がこのラベルの文章を読んだとしたら、


僕の疑いは正しかったということだ。

君が僕から奪った命に満足して、

僕のことなど過去の男たちと同様に忘れ去る時、


いとも簡単にこのワインを開けて、飲み干すに違いない。


隣には次の恋人がいるのかもしれないね。

君が次に命を奪おうとする相手は、

どんな男なんだろう...

君は僕に全てを感づかれていたことを、

この手紙によって知る。

僕の愛がどんなものだったのか、君はやっと気づくんだ。


君に殺されるならかまわない。

それほど君に愛されたことを、僕は誇りに思う。


僕は、奪いにやってくる君を待っている。

分かったか塔子。これこそが僕の愛だ。

塔子...

受け取ってくれてありがとう。

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